国指定有形文化財になっている宿ってご存知ですか? 全国にもなかなか「宿泊」出来る文化財ってないんですね。 私が知ってるのは、会津若松市の東山温泉にある「向滝」と 倉吉市の三朝温泉にある「大橋」です。 他にもあるのかもしれませんが、この二つは気になる〜。
ということで、近場の「大橋」に行ってきました。
皆様は広島市から倉吉市と聞かれると「遠い〜〜」って 感覚かもしれませんが、当社では中国・四国地方に お客様がいらっしゃるので、あまり距離を感じません。 (倉吉方面のお客様〜お元気ですか)
「大橋」は旅館のほとんどを文化財に指定されており、 全国でも非常に貴重な建築物です。 支配人の方にお話を伺うと、 文化財指定になってる建築物を維持する為のご苦労は 私たちが考えるよりも大変なものというのがわかりました。
建物を維持する為にリフォームをしようと思っても、 すべて国に申請を上げて許可を取らないといけない。 それには規制があり、なかなか許可がおりない。 使用する材質や形状にもある程度決まりが…。 なのに、それにかかる費用に助成金とかはないそうです。 マンションも管理組合に申請は出しますが、 その比にはならないご苦労だと感じました。
そんな旅館へ宿泊できた事は感激でしたが、 支配人さんはもとより、すべての仲居さんの お客様への姿勢や心遣いまでもが素晴しく。
『旅館大橋は数年後、あるいは数十年後 ふたたび訪れていただける際にも、 また今日と同じ姿で、お迎えできるよう 日本建築の歴史を確実に守り、 百年の歴史を刻んでまいります。』
という言葉が実感として心に残るいい宿でした。 色々な意味で、私も数年後…数十年後… ここを訪れる事の出来る人でありたいと思います。
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